【感想レビュー】あつまれ どうぶつの森【Switch】

その圧倒的自由度の高さと四季折々の自然を楽しめる世界観から、世界累計約3700万本も売り上げた令和の神ゲー「あつまれどうぶつの森」

本作はプレイヤーが無人島に移住し、不動産開発業者のたぬきちのお手伝いをしながら、島の住人を増やしたりお店などの建築物を増やします。そして、最終的には自由に島を作り変えたり、気ままなスローライフを楽しむのが本作の醍醐味です。

この記事では、「あつまれどうぶつの森」の個人的評価を書きながらどういった方におススメか?を紹介します。


対応機種Switch
発売日2020年3月20日
価格6578円(税込)
追加コンテンツ:2500円(税込)
ジャンルコミュニケーション
開発元任天堂
発売元任天堂

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全体評価

個人的には「やり込み要素がエグい神ゲー」でした。

ローン完済から始まり、花とスイーツ全種コンプ・博物館の寄贈コンプ・住民厳選・住民写真コンプ・島クリエイト・DIYレシピ収集…挙げたらキリがありません。
DIYで作れる道具や・店に売っている商品の品数が豊富で、自分で壁紙などのデザインも描くことができるため、「こういう島にしたい!」という想像を、ほぼ再現することができました
「これをやったら終わろうかな?」と思っていても、実際に達成したら「次はコレをしたい!」という欲求が次々出てくるため、気づいたら800時間くらいプレイしていました。

ここからは「良かった点」と「気になる点」を順に挙げていきたいと思います。

良かった点

自由度が高い

本作の一番の魅力はコレです。プレイヤーは島で何をするのも自由です。一応、「たぬきちからのミッションをこなす」というちょっとしたチュートリアル的なものはあるものの、それが終わると誰からも何も指図されず、自分のやりたいことを自分で決めて遊ぶことができます。
例えば、

・色んな種類の花を集めてお花畑を作る
・全種類の虫や魚を捕まえる
・島全体を「ハリーポッターの世界」のような島に作り変える

などなど、プレイヤーによってその遊び方は様々です。
その自由度を最大限まで高めているのは「あらゆるもののバリエーションの豊富さ」にあります。

道具が豊富

本作は家具や服などの種類が豊富なだけでなく、同じ商品でも色違いがあります。更に、店に売っている家具でさえ種類が豊富なのに、DIYで作れる家具も豊富です。
チュートリアルを終わらせると島の川や崖を自由に作り変えれたり、地面を「砂道」や「石だたみ」などに変えられるようになります。家具は家の中だけでなく外にも飾ることができるため、島全体を思い通りにデコレーションすることができます。

その上、極めつけは「マイデザイン」です。
「売っている家具や服だけじゃ、自分の思っているようなものが作れない」という方でもマイデザインで作ることができます。例えば、「ベビーカステラの屋台を作りたい」という方は、マイデザインで屋台のロゴを作り、無地の屋台にマイデザインで作ったロゴを張り付ける(リメイクする)ことでベビーカステラの屋台を作ることができます。
マイデザインは家具だけでなく、地面や服・ボディペイントや壁紙にも適用させることができるため、殆どのものを自分の思い通りに表現することができるのです

自然が豊か

本作は動植物も種類が豊富です。お店で種を買って色んな種類の花を育てたり、あみで虫を捕まえたり、つりざおで魚を捕まえることができます。木になるフルーツも、島ごとに違います。
虫と魚に関しては、博物館に寄贈することで、捕まえた魚を博物館に展示してもらうことができます。博物館は展示品ゼロから始まり、寄贈することでどんどん展示内容が充実します。(ちなみに化石や美術品も展示できます)
虫や魚はリアルなため、博物館で展示されている姿は見ごたえがあります。収集癖のある人だと、それだけで博物館を完成させたくなって捕まえまくることでしょう。

しかも、これらの動植物は季節によって変化します
春には木々の桜が満開になり、夏には虫が盛んに活動し、秋にはキノコが生えコオロギの鳴き声が響き、冬には雪が積もり虫がいなくなります。
虫や魚は種類によって生息時間帯が異なるため、同じ日にプレイしても昼と夜で全く違う発見があります。
現実世界と同じ時間帯や季節を生きる動植物のリアルさに、まるで本当にアウトドアをしているかのような気分を味わうことができるのです。

気になる点

本作自体、特に目立った欠点はありませんでした。
細かな点(ロードが長い・DIYした道具が壊れるなど)はあるものの、取り上げるほどものではありません。
ただ本作をプレイするにあたり、ヒトによっては注意した方が良いのでは?という点を2つ上げます。

リアルタイムと連動する時間

本作は時間・日にちがリアルタイムと連動しています。
そのため、お店の開く時間や住民が起きている時間、ハロウィンやクリスマスなどのイベントも現実世界と同じような時間の流れで進みます。
ただそれだと「毎日夜しか遊べないのに、夜だとお店が閉まっていて何もできない!」といった現象も起きます。そういった人のための措置として「朝活条例」などの設定を行うことができますが、実は他にも方法があります。
それは「スイッチ本体の設定時間を変更する」方法です。本作の時間はスイッチの設定時間を参考にしています。そのため、本体の設定時間を変更することで時間や季節などを自由に変更できます。そのため今の季節に出ない家具や虫・魚など、時間を変更することで簡単に手に入れることができます。ただし、それと引き換えに「リアルタイムで遊ぶ楽しさ」というのは大きく損なわれます。
他にもデメリットはあるので、どうしてもリアルタイムでのプレイがキツく時間操作をしたい方は、デメリットを把握してから操作することをおススメします

誰も島を見てくれない

頑張って理想の島を作ったとしても、ほぼ誰かに見てもらったり評価してもらう機会はありません。自分の島を見てくれる知人や、インフルエンサーでもない限り、見向きもされません。
クリエイターの方だと分かるかもしれませんが、頑張って理想の島を作ると「この島を誰かに見てほしい!」という思いが湧いてきます。それがたとえ評価目当てで作った島でなかったとしてもです。
ですが、大半の芸術作品が見向きもされずに埋もれてしまうのと同じように、仮に自慢の島をネットでアップしても、見てもらえることは殆どありません。

本作には夢番地というものがあり、それを発行して他人に教えることで、自分の島を見せることができます。攻略サイトには、その夢番地専用の掲示板が存在しますが、ほぼ誰もこの掲示板を見ていません。本作がピークで盛り上がっていた時ですら十数人くらいしか見ていませんでした。(ちなみに交換専用の掲示板等は当時1000人くらいは常在していました。)

ですので、本作で遊ぶときは「島は見てもらうためでなく、自己満足のために作る」ということを肝に銘じてプレイすることをおススメします。
(そもそもゲーム自体が、ヒトに評価されるためでなく自分が楽しむためにするものではありますが…)

どんな人におススメか?

スローライフを楽しみたい

本作は心癒されるスローライフを楽しむことができるゲームです。
何をするでもなく、ただ島をぶらぶらしたり、気まぐれに魚釣りをしたり、お買い物をしたり…。そういった平和で冗長的ともいえる気ままな生活を楽しみたい方にはおススメです。
逆に、濃厚なストーリーや派手な戦闘アクションを求める方は別のゲームをおススメします。

収集が好き

本作はあらゆるものが豊富なため、全種類をコンプしようとすると結構難しいです。
例えば、虫と魚はそれぞれ合計80種類もいます。化石は73種類、お花は54種類と、他にも挙げたらキリがありません。
しかも生息時間等の理由で、これらの道具や生き物を1日の中で手に入るのは難しいです。ですが、難しいからこそ全種類コンプした時の達成感は半端ないです。
収集が好きな人は間違いなくハマると思います。

何かを作るのが好き

本作は道具が豊富なため、作りたいものは大抵作れます。カフェやプール、結婚式場や温泉旅館など、「作りたい!」という気持ちさえあれば、島につくることができます。何か作りたいものがない人や島を作り変えるのに興味がない人でも楽しめるゲームではありますが、こういった「何かを作る」ことが好きな人であれば間違いなくおススメできるゲームです。

まとめ

自由気ままなスローライフを楽しみたい
クリエイティブな方だ
やり込み要素が好き

そんな方におススメのゲームです。
当てはまる方は是非、買ってプレイしてみて下さい。

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