2016年7月7日にPS4/PSVitaで発売されその後、2019年7月18日にswitchで1・2パックとしても発売されたホラー系ノベルゲーム「真流行り神2」。
本作は主人公の女性巡査が都市伝説のような奇妙な事件を調査し、真相を追求するゲームです。
前作をプレイして「良いゲームに巡り会えたな」と満足した私は、迷わずこちらの作品も購入しました。
この記事では、真流行り神2の個人的評価(ネタバレなし)を書きながら、どういった方におススメか?を紹介します。
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全体評価
個人的には「良ゲー」です。
旧シリーズファンの声を受け入れたのか、大幅なゲームの仕様変更がありましたが、前作同様楽しめました。 主人公以外、ほぼ一新する形にはなりましたが、どのキャラクターも魅力的で愛着が湧きました。
前作のゲーム仕様やキャラも好きだったので、大幅な内容変更に戸惑いはしたものの、これはこれで面白いゲームでした。
良かった点
ストーリー構成が面白い
本作は前作から大幅に仕様変更し、旧シリーズ「流行り神」のようなゲームスタイルに戻りました。
前作は「基本ルートから選択肢によって複数のパラレルワールドに展開される」のに対し、本作から「基本ルート(事件発生から調査開始まで)から、科学ルート(事件を科学的に調査する)とオカルトルート(事件をオカルト的な要因で調査する)の2つに分岐する」という構成になりました。
これによって、同じ事件でも視点を変えるだけで物語の展開や判明する内容も違ってきます。
この2つのルートを読み解くことで事件の全体像が見えてくるという構成は、刑事物とホラーの両方の魅力を活かせる面白い構成です。
キャラクターが魅力的
前作も魅力的ではあったのですが、本作の方がより個々のキャラクターに愛着が持てるようになりました。 その大きな要因として、ストーリーが複数話あることです。
皆さんは20巻以上続いている連載漫画と数ページ程度の短編漫画、どちらの漫画のキャラに愛着を持ちやすいですか?
勿論、短編漫画でも魅力的なキャラは登場しますが、大抵の方は前者ではないのでしょうか。 なぜなら、長いこと続いているとそれだけ主要キャラに愛着が湧いてきます。いわゆるそれに、単純接触効果が起こりやすいのです。それに、20巻も続くと自然とキャラ同士の関係性が変わったり、キャラの個性が深く描かれたりします。 それと同じで、ストーリーが複数話あるとそのキャラの魅力が段々伝わり、愛着を持ちやすくなります。
前作も本作くらいボリュームのあるストーリーでしたが、あくまで単一のストーリーで複数のルートに分岐する構成でした。しかもルートごとに性格や役職が違う「パラレルワールドの別人」であるため、単純接触効果が起こりにくい構成でした。
また本作は、事件と関係ない話が続いたり、主人公の相棒によるG県語りが始まったりと、一見冗長的とも思える展開が多いです。 しかし、だからこそ各キャラの日常での一面が垣間見れるため、親近感が湧きます。
気になる点
ストーリー分岐の良さを活かせてない
全話通して「オカルトありきの真相」であるため、科学ルートで判明する内容もオカルトチックになってます。科学ルートではドラマの「トリック」のような、「超常現象にみせかけたトリックを暴く」ような展開は一切ありません。
折角「科学ルート」と「オカルトルート」で分かれているのに、どちらもオカルトルートになっていて、ストーリー展開にそれほど違いを感じませんでした。
前作よりホラー要素が薄くなった
主人公が調査するのはあくまで「都市伝説のような奇妙な事件」です。都市伝説の中には怖くないものがあるのと同じように、本作の中にも怖くない話が存在します。
むしろ後半は、ほぼホラー要素のない事件ばかりが起こります。
それぞれ話としては面白いのですが、ホラーを求めて読み進めると肩透かしを食らいます。
どんな人におススメか?
ノベルゲームが好き
本作は難しい操作や、攻略サイトを見ないと辿り着けないようなシナリオはありません。
またホラー要素は薄いですが、事件の真相を追うサスペンスの要素もあるため、ホラー要素が薄くてもそこまで気になりません。
なので「ひぐらしのなく頃に」のような、「ホラーやサスペンス要素がある・ひたすら読み進める」タイプのゲームが好きな人におススメです。
まとめ
「ノベルゲームが好き」
「ホラー耐性あります」
「サスペンス要素のあるゲームが好き」
という方におススメのゲームです。
当てはまる方は是非プレイして下さい!
おわりに(所感)
真流行り神シリーズは毎回、大きな伏線を残していくのですが回収予定はあるのでしょうか?
続編の「真流行り神3」ですら、出るのに5年かかっています。
このまま思わせぶりな伏線をまき散らして、回収できずにシリーズ終了になるのではと非常に不安に思っております。
何はともあれ、新作が出る度に前作より面白くなっているシリーズなので、4も期待しております。