ギャルゲーと、ちょっぴりホラーなミステリーが組み合わさった「ワールドエンド・シンドローム」
本作は、主人公が夏休み前に「魅果町」という田舎町に引っ越すところから始まります。地元の魅果高校へ転入した主人公はミステリー研究会に入ることになり、魅果町に伝わる「黄泉人伝説」について研究します。その一方で、魅果町では女子高生連続失踪事件が発生していて…といったストーリーです。
この記事では、「ワールドエンド・シンドローム」の個人的評価(ネタバレなし)を書きながらどういった方におススメか?を紹介します。
対応機種 | Switch | PS4 | PSVita |
発売日 | 2018年8月30日 | ||
価格 | パッケージ版:6,380円(税込) DL版:5,907円(税込) | ||
ジャンル | ミステリー×恋愛アドベンチャー | ||
開発元 | アークシステムワークス | ||
発売元 | アークシステムワークス |
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全体評価
個人的には「良ゲー」でした。
可愛い女の子を攻略する「ギャルゲー」としても、黄泉人伝説や女子高生連続失踪事件の真相に迫る「ミステリー」としてもクオリティが良かったです。
その上、どちらの要素も強すぎないため、ミステリーと恋愛をバランスよく楽しむことができました。
また、攻略キャラごとに隠された秘密や真実があり、全員を攻略することで物語の全体像が見えてくるストーリー展開も、個人的には好きでした。
良かった点
青春とミステリーが楽しめる
本作は「青春」と「ミステリー」の両方を楽しむことができます。
序章は普通のノベルゲームのようにひたすら読み進めて、たまに出てくる選択肢を答える形で進みます。
ですが本編になると、8月1日~末日までの夏休みを魅果町で好きに過ごすといった仕様が追加されます。
例えば、8月1日の午前は学校に行って、午後には住宅街に行く、といった感じで一日一日をプレイヤーの好きな通りに過ごすことができます。
日によって、特定のキャラに会える場所が変わったり、サブイベントが発生します。何日にどこへ行くかで攻略できるキャラが変わります。プレイヤーは主人公と一緒に、充実した夏休みを体験することができるのです。
また、「100年に一度、死者が蘇り災いをもたらす『黄泉人伝説』」「女子高生連続失踪事件」などのミステリー要素もあります。これらの事件が「夏休みの日常」の中にうまく溶け込みながらストーリーが進みます。攻略キャラごとのルートで明らかになる事実もあるため、どのルートも読み進めたくなります。
女の子がかわいい
本作のパッケージを見て分かる通り、攻略キャラの女の子がかわいいです。
イベントシーンのイラストも、「目の保養」になるような可愛いイラストが多いです。ただ、「水着」や「下着が透けた服」など、がっつりエロではないものの際どいイラストも割とあるため、それらが苦手な人は注意が必要です。
また、ちゃんとした声優さんを起用していることもあり、ボイスも可愛いです。
気になる点
好感度がほぼ無意味
本作は攻略キャラ5人に、好感度パラメータが存在します。ですが、それを上げる必要性を感じませんでした。なぜなら本作、ほぼ攻略順が決まっています。
攻略キャラ5人のうち
①2人は好感度無関係で攻略可能
②1人は一定好感度がないと
攻略できない
③1人は上記3人を
攻略していたら攻略可能
④最後の1人は上記4人を
攻略していたら攻略可能
といった感じです。
攻略順が必然的に「①(2人は順不同)→②→③→④」の順になります。
また②のキャラを攻略するための好感度上げも、好感度自体が周回プレイで引き継がれるため何度か「好感度の上がる選択肢をする→タイトルへ戻って同じ選択肢をする」の作業をするだけで好感度が貯まります。
(そもそも①の2キャラを攻略した時点で、結構好感度が累積されています。)
攻略キャライベントも、都度どこへ行けばいいか教えてくれるため、キャラ攻略の若干の作業感は否めません。
ですが、逆にいうと「何日にどこに行くかを細かく覚える」といった綿密な攻略計画を考える必要がないため、ストーリーを迷うことなく進めることができます。
周回プレイが面倒
本作は攻略キャラを全員クリアしないと真相編へたどり着けません。
周回プレイが必須で何度も8月1日からやり直さないといけないのは、しんどく感じました。一応既読スキップできるのですが、それでも一日ずつ出かける場所をいちいち選択する必要があります。
特に気になるイベントがないと分かっている日でも、いちいち選択しないといけないのは面倒に感じました。
どんな人におススメか?
ギャルゲーが好き
本作はちゃんと「ギャルゲー」です。
ミステリーゲームって、恋愛要素があってもどこか「オマケ」感があるのですが、本作はがっつり女の子を攻略します。
またディープな表現がないため、そういった表現に抵抗のある方や女性でも楽しめます。
伝承系のミステリーが好き
本作は、小さな田舎町で架空の伝承になぞらえた事件が発生します。「伝承」と「事件」の両方をうまくまとめたストーリーになっているため、「田舎に伝わる恐ろしい風習」などの要素が好きな方であればハマれると思います。
まとめ
「可愛い女の子が出るゲームが好き」
「伝承系のミステリーが好き」
そんな方におススメのゲームです。
当てはまる方は是非、買ってプレイしてみて下さい。
おわりに(続編は出るのか?)
本作のラストに、続編があるかのような含みのあるストーリーがちらっと流れました。
気になって検索したところ、続編の「ワールドエンド・フェノメナン(仮)」の発売を予定しているようです。
ただ続編の情報自体が、2019年末以降出ていないため、どこまで本気かは分かりません。
ミステリ要素も恋愛要素も好きだったので、続編が出たらプレイしたいと思います。