【感想レビュー/ネタバレなし】デスカムトゥルー【PS4/Switch】

2020年6月25日にAndroid/iOS/Switchで発売され、その後同年7月17日にSteam、11月12日にPS4でも発売されたサスペンスアドベンチャーゲーム「デスカムトゥルー」

本作は
「ホテルの一室で目覚めた主人公の男は、自分に関する記憶の一切を失っていた。彼は部屋を調べると、浴室には縛られた女性がおり、そしてTVには自分そっくりの男が連続殺人犯として指名手配されていた。」
という状態から物語が始まります。

この記事では、「デスカムトゥルー」の個人的評価(ネタバレなし)を書きながらどういった方におススメか?を紹介します。

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全体評価

個人的には「大作映画を観ているかのようなゲーム」でした。
お値段も2000円弱と、丁度映画一本分くらいのお値段です。
フル実写で全編ほぼムービーで、「ゲームをプレイする」というより「映画を観る」に限りなく近いゲームでした。
下手な映画を観に行くくらいなら、ポップコーンとジュースを買って、部屋を暗くして本作をプレイする方がコスパが良いのではないか?
そう思えるくらい、作り込まれたストーリーと真に迫る演技で、没入感のあるゲームでした。

良かった点

役者さんの演技が迫真

主な役者さんに、本郷奏多さん・栗山千明さん・佐藤二朗さんなどの著名な役者さんが起用されています。しかも本郷奏多さん・栗山千明さんに至っては主人公とヒロインです。そのため、実写ゲームでたまにある「役者が棒で白ける」といった現象がほぼありません。
むしろ、演技力のある著名な役者さんを起用しているからこそ、登場人物たちの緊張感が伝わってきてストーリーに惹き込まれます

ストーリーが秀逸

物語の冒頭から「主人公は何者か?」「なぜホテルにいるのか?」「ヒロインの女性との関係性は?」といった大きな謎と伏線が張られております。身に迫る危機を回避しながら物語を進めるにつれて、それらの大きな謎が徐々に明かされていく展開は目が離せません。
また、本作はノベルゲームのように、選択肢から選んで進めるゲームになっています。
ですが、一度バッドエンドを迎えてやり直す際、自分の選択とは関係のない要素で、前とは全く違う展開になったりします
詳しく書くとネタバレになってしまいますが、こういったゲームの要素も含めて、全て伏線として回収されます。
そのため、映画では味わうことのできない展開に、続きが気になってしまうこと間違いなしです。

気になる点

難易度が低い

本作は間違えた選択をしても、間違えた箇所まで自動で戻ってやり直せます
また、選択肢自体もそこまで難しくなく、ほとんどの場合どちらが正解か想像できます。
そのため、やりごたえのあるゲームを求められる方にとっては、あっさり終わってしまって物足りなく感じるかもしれません。
ですが逆に、「選択を間違えても、選びなおせば誰でも詰まることなくクリアできるゲーム」とも言えます。

ボリュームが少ない

本作はサクサクプレイできることもあってか、2時間くらいでクリアできます。
丁度、映画1本と同じくらいのボリュームです。
そのため、ゲームとしてはボリュームが少なく感じられるかもしれません。
実際、同じ値段でも10時間以上遊べるゲームは結構あります。
ですのでコスパの良いゲームを求められる方は、本作はおススメしません

どんな人におススメか?

サスペンス映画が好き

本作はサスペンス映画好きには堪らない、緊張感と秀逸な伏線回収があるストーリーになっています。
よく映画館でサスペンス系の映画を観に行く方なら、間違いなくおススメできる作品です。
ただ、「映画は金曜ロードショーやTSUTAYAでしか見ない」という方であれば、そこまで強くはおススメできません。
なぜなら本作は「映画館で映画を観る」のと同じくらいコスパが悪いです。(言い方は悪いですが)
ですので「映画館で映画を観るのはもったいない」と感じる人にはあまりおススメできません。
逆に、「本当に面白い作品は、映画館で観て制作会社や役者に貢献したい」という考えをお持ちの方でしたら全力でおススメします。

手軽に遊びたい

本作は「がっつりゲームをやり込む気力はないけれど、満足感の高いゲームをプレイしたい」という方向けのゲームです。あつ森やポケモンのような遊び要素・やり込み要素は皆無ですが、ストーリーはやりごたえがあります。
2~3時間程度でプレイでき、難しい操作がなくサクサク進められ、その上で充実感が得られる、お手軽なゲーム。そんなゲームをプレイしたい方におススメです。

まとめ

サスペンス映画が好き
ストーリーが面白くて手軽に遊べるゲームがしたい
そんな方には、間違いなくおススメのゲームです。
当てはまる方は是非、買ってプレイしてみて下さい


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