あなたは「DIABOLIK LOVERS」という、ドSな吸血鬼たちが沢山出てくる乙女ゲームのシリーズをご存じでしょうか？
「DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION」は、そんな「DIABOLIK LOVERS」の初代と2作目（MORE,BLOOD）がパッケージになったゲームです。
この記事では、「DIABOLIK LOVERS GRAND EDITION」の個人的評価(ネタバレなし)を書きながらどういった方におススメか？を紹介します。
| 対応機種 | Switch | PS4 |
| 発売日 | 2019年11月21日 | 2018年3月29日 |
| 価格 | 7480円(税込) | 7040円(税込) |
| ジャンル | ドS吸血恋愛ADV | |
| 開発元 | Rejet株式会社 | |
| 発売元 | アイディアファクトリー | |
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全体評価
本作は「ドSでバイオレンスなキャラに特化した乙女ゲーム」でした。
ケーキ屋さんで例えるなら「チーズケーキ専門店」です。
ショートケーキやモンブラン・チョコレートケーキは一切取り扱っていないけれど、チーズケーキなら何でも揃っている。
本作もそんな感じの乙女ゲームでした。
優しいキャラや良心的なキャラは、ほとんどいません。
というより第一印象は、ほぼ全員悪いです。
全キャラSッ気が強く、ソレが苦手な人はとことん合いません。
ですがSッ気のあるイケメンが好きな人であれば、誰か一人は刺さるキャラがいる。
そう断言できそうなくらい、ドSキャラが豊富でした。
間違いなく言えるのは、本作は「乙女ゲーム好きの人であってもヒトを選ぶ」ゲームだということです。
良かった点
ドSなイケメンが豊富
本作は「ドS」と「バイオレンス」に特化したイケメンが沢山出てきます。
ドS×バイオレンス縛りだと、みんな似たようなキャラになりそうですが、本作の場合いい感じにキャラの差別化がされています。
ショタ要因だったり、ツンデレ要因だったり、チャラ男要因だったり……。
とにかく豊富です。
「ドSキャラが好き」と一口で言っても、ドSであれば誰でも好きという人はそこまでいません。
例えばあなたが、ドSショタ好きだったとします。
友人に「ドSキャラ好きなんだったら、このキャラどう？」と紹介されたキャラが、ドSな兄貴分のキャラだったら、がっかりしませんか？
それほどまでに、キャラの好みはヒトによって細かいです。
しかし本作の場合、ドSキャラの種類が豊富です。そのためドSなキャラが好きな人であれば必ず誰かは刺さります。
また攻略キャラは全員、目と耳の保養になるくらいイケメンです。
キャラビジュアルが美しく、声優さんも緑川光さんや梶裕貴さんといった有名どころを起用しています。
そのため、攻略キャラが気に入れば、イラストとボイスできゅんとなること間違いありません。
気になる点
序盤で攻略対象を決める
本作はプレイ序盤で、攻略するキャラが固定されます。
そしてキャラごとのルート内で出てくる選択肢によって、エンディングが変化します。
お見合いで例えるなら「顔写真とプロフィールだけを見て結婚する」ようなものです。
顔写真とプロフィールだけで結婚したら、後になって「性格が合わない」と後悔しそうに思いませんか？
それと同じで、序盤で「このキャラいいかも」と思って選んだキャラでも、中盤以降で「あ、なんか違う」ってなることがあります。
ただ逆に考えると、攻略したいキャラが最初から決まっている場合は、攻略が楽だろうなとは思いました。
「どの選択肢を選べば、攻略したいキャラのルートにたどり着けるかわからない！」ということは一切ありません。
選択が正しければハートマークや血しぶきが出てくれるので、どれを選択すれば良いのかが分かりやすいです。
その上、選択肢ごとにエピソードが区切られていて、エピソード毎で後からやり直すことができるのです。
そのためキャラ攻略自体は、攻略サイトを見なくても自力でクリアすることが可能です。
感情移入できなくなるヒロイン
全ルートが感情移入できなくなるわけではありませんが、個人的には一部キャラのルートでヒロインに感情移入できませんでした。
攻略対象は基本的に全員、ヒロインに対する言葉や態度がひどいです。
それにも関わらず、ヒロインは攻略対象に惹かれていくので、ヒロインの感情についていけませんでした。
「ストックホルム症候群」という言葉を知っていますか？
「被害者が加害者と同じ時間を過ごすことで、加害者に対して好意や共感をもつようになる」という意味の、精神医学用語の一つです。
ヒロインは多分、ストックホルム症候群です。
彼女に共感できない人だと、そう感じると思います。
少なくとも私のヒロインに対する共感度は、基本的にプロローグがピークでした。
どんな人におススメか？
ドSなイケメンが好き
本作はキャラ萌えがメインのゲームです。
攻略キャラとの甘いシチュエーションがメインで、その他の要素は、ほぼありません。
サスペンスやミステリーのような、複雑なシナリオが好きな人にはオススメできません。
まとめ
「ドSなイケメンが好き」
「乙女ゲームが好き」
そんな方であればプレイする価値のあるゲームです。
当てはまる方はまず、「DIABOLIK LOVERS」のアニメがあるので、そちらを見てからプレイすることをオススメします。
アニメを観て推しが出来たら本作をプレイする方が、失敗しないで済みます。
おわりに（例外はいなかった）
実は私は本作の前に「DIABOLIK LOVERS CHAOS LINEAGE」をプレイしていました。
（なぜシリーズ物のゲームを中途半端なところからプレイしたのか？の理由はCHAOS LINEAGEの記事に記載しています。）
CHAOS LINEAGEで、私は無神アズサくんが気に入りました。
唯一程よいSッ気で、どのルートでも基本的に主人公に優しい彼に癒しを感じ、「彼のために本作をプレイしたい」と思って購入しました。
この時の私は気づいていませんでした。
彼も例に漏れず、ドSでバイオレンスな吸血鬼であるということに………。
