※記事内で使用している画像は「商品広告」という形で許可を得て使用しています。そのため画像はクリックしても拡大されません。
対応機種 | Switch / PS4 |
発売日 | 2021年6月24日 |
価格 | 8778円(税込) |
ジャンル | RPG |
開発元 | 株式会社ヒストリア |
発売元 | フリュー株式会社 |
こんにちは!
へっぽこゲーマーの
そさっく です。
この記事では、「Caligula2-カリギュラ2-」の個人的評価(ネタバレなし)を書きながらどういった方におススメか?を紹介しています。
ちなみに前作「カリギュラ オーバードーズ」の記事も書いています。
そちらが未プレイの場合は、下の記事を先に読むことをおススメします。
ちなみに本作は、前作未プレイの人でも楽しめるストーリーになっています。
ゲームを買う時の参考になれば幸いです。
全体評価
個人的に本作は…
(4.2 / 5)です。
今作は、前作から飛躍的に進化しています。
ぶっちゃけ前作は、ヒトによって評価が分かれそうなB級感がありました。
今作はそんな前作の、3DCGやバトル面での残念な部分が大幅に改善されていました。加えて、ストーリーやBGMの魅力はパワーアップしてます。
その結果、今作は他の傑作RPGと肩を並べても遜色ないくらい、クオリティの高い作品になっていました。
まさに正統進化と呼べる作品です。
良かった点
BGMが神
カリギュラシリーズ最大の魅力は、著名なボカロPが戦闘BGMを作曲している点です。
なぜ作曲にボカロPを起用しているのか?
それは敵の親玉のリグレットが、バーチャドール(いわゆるボーカロイド)だからです。
リグレットには「オブリガードの楽士」という守護者がいます。
彼女は楽士達が提供する歌を歌って、リドゥの人々を洗脳しているのです。
そして作中で楽士達が作った曲を、実際に著名なボカロP達が作り、それが戦闘BGMとして流れることで、より没入感のある世界観になっているのです。
そのうえ楽士の曲は、彼らの生い立ちや思想が反映された歌詞になっているので、歌を通して彼らの気持ちが伝わってきます。
また今作は戦闘時の背景がMV風になっていて、それがまたクールで魅入ってしまいます。
戦闘BGMを聴覚だけでなく視覚でも楽しめるのです。
そのため何度も聴きたくなり、ストーリーを進めるのがもったいないと感じました。
帰宅部の拠点にあるジュークボックスで、好きな戦闘BGMがいつでも聞けるのが嬉しいです。
ストーリーが前作以上の出来
今作は前作とはうってかわって、ストーリーが複雑になりました。
●現実に後悔のある人が、「現実での後悔がなかったことになっている理想郷」な仮想世界に囚われて暮らしている。
●主人公たち帰宅部は、理想と現実の狭間で苦悩しながらも成長し、現実への帰還をめざす。
…といった大まかなあらすじは前作と同じです。
(ただし前作は「心に闇を抱えている人」が仮想世界に囚われていました。)
しかし前作は「理想的な世界を捨てて現実に戻るのか?」というテーマを軸にしたシンプルなストーリーでした。
例えば前作では、敵は一致団結しているため、抗争は敵vs味方のシンプルなものでした。
そのほか「仮想世界がなぜ存在するのか?」とか「誰が何のために人々を仮想世界に閉じ込めるのか?」といった物語最大の謎になりそうな部分を、前作では序盤に全部説明しています。
ですが本作では、それらの大きな謎はストーリーが進むにつれて明らかになります。
また敵も一枚岩ではないため、楽士一人一人が自分の考えをもとに勝手に行動しています。
それがストーリーを複雑にさせているのです。
その結果、前作同様「理想的な世界を捨てて現実に戻るのか?」というテーマを軸にしながらも、謎があったり物語が二転三転したりする、深みのあるストーリーになっていました。
主人公の相棒のキィ(バーチャドール)が、人間の感情を知って成長していくさまも、本作の見どころです。
3DCGの質が向上した
正直なところ、3DCGのクオリティはそこまで高くありません。
それでも前作よりかは、はるかに向上しています。
前作はちょくちょく動きが重かったり、バグってキャラが地面にめり込んだり、イラストを貼り付けたかのようにキャラの顔がのっぺりとしていたり しました。
それが今作では、処理の重さやキャラがめり込むバグがほとんどありません。
またキャラの表情は相変わらず硬いままでしたが、艶っぽさがあって、前作のようなのっぺりした感じではなくなりました。
3DCGはまだ改善の余地はありそうですが、それでも前作のような足を引っ張るレベルの欠点ではなくなったのです。
気になる点
楽士ルートはない
カリギュラシリーズは味方だけでなく、敵の楽士も個性的なキャラが多いです。
楽士たちはみんな、事情があって帰宅部と対立しているだけで、決して悪ではありません。
だからこそ どこか憎めない、愛嬌のようなものを感じるのです。
ちなみに前作(オーバードーズ)では、選択肢によって楽士にもなることができました。
しかし本作はシナリオの都合上、主人公はどうあがいても楽士にはなれません。
そのため楽士達と仲良くなったり、一緒に戦ったり、個別のキャラエピソードを見たりすることができませんでした。
その代わり?ストーリークリア後に楽士達の過去を見ることができます。
ですがキャラの生い立ちが書かれたメモが2~3ページ見れる程度で、個人的には味気なく感じました。
「彼らと仲良くなりたい」と思っていただけに残念です。
アニメーションがない
前作は高クオリティなアニメーションが、重要なシーンで入っていました。
しかし今作はアニメーションが一切なく、イベントシーンは全て3DCGでした。
3DCGが向上していて見ごたえはありましたが、個人的には前作のような綺麗なアニメーションが見たかったです。
どんな人におススメか?
前作プレイ済み
本作は前作未プレイでも楽しめますが、プレイしているか否かで面白さが全然違ってきます。
前作に出てくるキャラは本作にほとんど登場せず、本作キャラとの接点も少ないです。
そのため前作未プレイでも、何も知らないのは主人公達も同じなので置いてけぼりになることはありません。
しかし本作は前作に起こった出来事が結構絡んできます。
前作を知っているか否かでストーリーの見え方が180度変わるくらい、前作の出来事が重要になっているのです。
ですので前作をプレイしてから遊ぶのが、個人的にはオススメです。
ジュブナイルJRPGが好き
カリギュラシリーズは典型的なジュブナイルJRPGです。
ジュブナイルやJRPGの説明は前作の記事で書いたので割愛しますが、本作は要するに
・ターンコマンド制バトル
・一本道のストーリー
・イベントムービーが豊富
・少年少女の心の葛藤を描いた物語
・学園モノ
…といった要素のあるゲームになっています。
あなたがこれらの要素にときめくのであれば、本作はオススメです。
ボカロが好き
何度も書きますが、カリギュラシリーズは有名ボカロPが戦闘BGMを作曲しています。
ですのでボカロ曲好きであればより好きになれるゲームです。
全クリした後でも、音楽を流しっぱなしにすれば作業用BGMにもなります。笑
まとめ
前作が好きだった!
ジュブナイルJRPGが好き!
ボカロ曲が好き!
そんなアナタにおのゲームです。
当てはまる場合は是非、買ってプレイしてみて下さい。